なかにし形成外科クリニックで取り扱う「ZO SKIN HEALTH セラピューティック」は、一般的なイメージのセラピューティックと少し違います。
美容にお詳しい方は「セラピューティック→赤くなって顔の皮膚がボロボロになる・・・」というイメージを抱いている方が多いです。
当院のセラピューティック・プログラムは使いやすいように「3つの工夫」を入れています。
① 夜の「ミラミックス+トレチノイン」を連続使用しない。(3日使用したら4日休む、という休薬を挟む使い方)
② ミラミックスとトレチノインを混ぜる比率を1:0.5に減らしている。(メーカー推奨は1:1)
③ 使用するトレチノインは常盤薬品の「CD-トレチノイン(院内製剤)」を採用。(海外製品の輸入トレチノインより反応がマイルド)
この3つの工夫を入れることで、セラピューティックの最大のポイントである「赤み・皮剥け」のコントロールが容易になります。
特にCDトレチノインは「シクロデキストリン包接トレチノイン」です。海外製や従来のレチノイドは赤みや痛み、皮むけが高率に出ましたが、CDトレチノインはそういう炎症症状がかなり抑制されています。トレチノインはレチノールの100倍近いパワーがありますので、シクロデキストリン包接でマイルドに仕上げても、それでもパワーが強いものです。3日ほど使うと赤み、皮剥けが出てきます。
赤み・皮剥けがコントロールしづらくなる使用開始2週間目くらいで「診察+ケアシスS(成長因子導入)」を入れます。
ケアシスには炎症を抑える効果や、表面の保湿効果、肌の深部に届きターンオーバーの正常化作用があるため、セラピューティックの反応期と非常に相性がいいです。
この方法で、ほとんどの方がセラピューティックを使いこなせており、過剰な反応による合併症も見られません。
万一、「他院でゼオスキンを購入したけれど、反応がきつくて使いこなせていない」ような方がおられましたら是非ご相談ください。