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なかにし形成外科クリニックでは医療レーザー脱毛の機器として「ジェントルマックスPro」(シネロン・キャンデラ社)を導入する予定です。
今回は、医療脱毛とエステ脱毛の違い、ジェントルマックスProの機器特徴や、医療脱毛の必要回数、よくあるQ&Aについて詳しく説明します。
医療レーザー脱毛の原理(エステ脱毛との違い)
医療レーザー脱毛は、毛根のメラニン色素にレーザー光線を吸収させて、その熱で毛根周囲の組織にダメージを与え長期間における減毛(脱毛)を行うことができる治療方法です。
毛には毛周期(毛が生えかわるサイクル)があり、脱毛ではその毛周期の成長期にある毛にレーザーを照射することで減毛(脱毛)の効果がみられます。
部位によって治療の間隔は違ってきますが、約1ヶ月半から2ヶ月毎に照射を繰り返していきます。
平均で5回~10回、年齢や部位によっては10回以上かかることもあり個人差があります。
レーザー脱毛治療では照射前・後にご自身でのお肌のケアが重要になります。
Q:脱毛したら二度と生えてこないの?
A: 脱毛は永久脱毛ではなく、長期的な減毛になります。毛根のメラニン色素にレーザー光線を吸収させて、その熱で毛根周囲の組織にダメージを与え長期間における減毛(脱毛)を行うことができる治療方法です。
Q:ジェントルマックスProによる医療レーザー脱毛は痛いですか?
A: 痛くないというと嘘になります。レーザー照射時は熱感やゴムではじかれるような痛みがあります。ご希望であれば麻酔クリームによる対応も可能です。
Q:脱毛した日は入浴できますか?
A: 治療当日は治療部位によっては入浴せず、シャワー程度が望ましいと思われます。医師またはスタッフの指示を守ってください。
Q:レーザーが当たった毛は、その後どうなるの?
A: 焼けた毛が上手く毛穴から抜けずに毛穴に残る場合がありますが、徐々に抜け落ちますので無理に抜いたりしないでください。個人差がありますが抜け落ちるのに3~4週間かかる場合もあります。
Q:エステの脱毛との違いはありますか?
A:当クリニックのレーザー脱毛は、エステ脱毛とは違い、医療機関のみに使用が許可された医療用レーザーを使用しています。エステ・ホームエステなどの一時的な脱毛とは全く違うことを認識してください。また、皮膚にトラブルが生じた場合も医療機関であれば適切な処置ができるので、医療機関でのレーザー脱毛をお勧めします。
ジェントルマックスProの特徴
2種類のレーザーを搭載:波長と深達度の違う2種類のレーザーを組み合わせることにより、治療範囲が多く、患者様の肌質に合った最適な治療が可能
GentleMax Pro(ジェントルマックス プロ)は、波長755nmと1,064nmの2波長を1台に搭載しています。
波長755nmのレーザー光は、メラニン色素に対して選択的に吸収されやすいという大きな特徴があります。
メラニン色素を多く含んでいる毛が光エネルギーを吸収し、熱に変換されます。
その熱が毛の周囲の毛包・毛乳頭部に対して拡散することで毛の組織を破壊していきます。
波長1,064nmのレーザー光は、波長が長く表皮メラニンへの吸収が少ない特徴があるため、皮膚へのダメージを最小限に抑えながら肌の深部までレーザー光を効率良く伝えることができ、効果的な脱毛治療を行うことができます。
ダイナミッククーリングデバイス(DCD)
レーザー照射前に表皮を冷やすシステムで痛みを軽減しながら安全に治療を行う。
DCD™がレーザーに同期し、レーザー照射直前に寒剤を吹きつけることにより皮膚を保護します。
スポットサイズと深達度: 24mmの特大スポット照射
なかにし形成外科クリニックでは最大24㎜径のスポットサイズを導入しており、また繰り返し周波数を2Hzにすることで、広範囲でも施術時間を短くすることが可能です。
ジェントルマックスProは「アレキサンドライトレーザー」と「YAGレーザー」のどちらの施術も可能
<アレキサンドライトレーザー>
毛のメラニン(黒い部分)に反応し熱を発します。
また、波長が短いためメラニンへの吸収率が高く、毛を作る組織を破壊する力も強くなります。
毛が黒くて肌色とのコントラストが大きい日本人との相性が良い脱毛機器です。
<YAGレーザー>
メラニンに反応するアレキサンドライトレーザーよりもメラニンへの反応が弱く、肌表面は通り過ぎるため肌の負担は少ないです。
ただ、肌の奥深い層にエネルギーを届けるので、痛みは感じやすいでしょう。
しかし、「根深い毛根までダメージを与えることができる」「メラニン量の多い毛だけでなく色の薄い産毛にも脱毛効果がある」というメリットもあります。
ヤグレーザーを使うことで日焼け肌や褐色の肌、色素の濃い部位にも照射ができます。日焼けは肌の浅い部分で生じているので、ヤグレーザーを使えばリスクを軽減させて照射ができます。
<アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの使い分け>
アレキサンドライトレーザーとYGAレーザーは、どちらも熱エネルギーにより毛根周囲の毛包(毛を作る組織)を破壊して脱毛する熱破壊式と呼ばれる脱毛方法。
まずはアレキサンドライトレーザーを使用して脱毛し、脱毛しきれなかった毛や肌色の濃い部位についてはヤグレーザーで脱毛していきます。
アレキサンドライトレーザーは日焼け肌に照射できませんが、ヤグレーザーは照射が可能です。
VIO脱毛
<ハイジニーナ脱毛>
・生理の際、毛に経血が絡んでしまう、蒸れる、かぶれるといった不快さを解消。
・欧米諸国ではハイジニーナ脱毛がエチケットになりつつあります。
<介護脱毛>
・将来、介護される側になる事を想定し、VIOを照射する脱毛が流行しつつあります。
・レーザーのターゲットとなるメラニン色素のない白髪は十分な効果を得ることができないので白髪が増える前の脱毛をおススメ致します。
・10年前より、45歳以上の患者さんのVIO治療率は約20倍以上に膨れ上がりました。
VIO脱毛に必要な回数・間隔
・1回目から患者さんの体感として、減毛の実感がある。
・3回目~5回目である程度効果の実感をすることができる。
・毛量が多い人で、7~10回程で終了。
間隔:1カ月半~2カ月おき
レーザー脱毛の注意点(脱毛を受けることができない方)
治療が受けられない方
下記の病気や症状がある方、下記薬剤の使用中の方は治療を受けられません。
□光過敏症
□単純ヘルペス1型、2型の活動病変
□開放創や感染創
□刺青の部位
□治療部位の癌
□2ヶ月以内の日焼け
□真皮性の色素斑の部位
□インプラント埋入部位
□ペースメーカーを埋入されている方 等
※妊娠中の方は安全性が確立されていません。医師にご相談ください。
治療に注意が必要な方
下記の病気や症状がある方、下記薬剤を使用中の方は医師の判断によって治療が受けられない場合があります。
□てんかん発作
□ケロイド、瘢痕体質
□免疫抑制剤
□ステロイド製剤
□全身状態不良
□糖尿病等の慢性疾患
□フィラー注入部位
□黒子の部位 等
日焼けの禁止
日焼けをした状態では熱傷を生じるリスクが高くなるため、照射をすることができません。日焼けをしないようSPF30以上の日焼け止めの使用や長袖、長ズボン等の着用をで日焼けを予防してください。
※日焼けしてしまった場合には、日焼けが落ち着いてからの照射となります。
剃毛の必要について
レーザー脱毛治療中は、毛穴の中に毛がない状態ではレーザーが反応しませんので、毛抜きやワックスは使用しないで、自己処理はカミソリやシェーバーでの処理(剃毛)のみにして下さい。脱毛部位は前日、もしくは当日に剃毛して来院してください。
施術後の合併症について
【毛嚢炎】
男性のヒゲや女性の顔、背中、VIO、下腿などで毛穴に細菌が入り炎症を起こす毛嚢炎を起こすことがあります。
【熱傷や凍傷】
肌の色によっては軽い熱傷を起こすことがあります。日焼けされた場合に照射してしまうと熱傷のリスクが高くなります。また、冷却ガスを使用していますので、凍傷を生じることがあります。
【硬毛化】
ごくまれにレーザー照射後に毛が濃くなったり、硬くなったり、太くなったり、長くなったりといった症状「硬毛化」が起こることがあります。現在のところ確実な対処法が確立されていません。うなじ、背中、二の腕上部、肩、フェイスラインで多い傾向があります。これらの部位のレーザー脱毛はお勧めしておりません。
※レーザー脱毛は永久に無毛状態を保つことができるわけではなく、若干の毛(体毛)の再生が生じます。
脱毛の必要回数の目安
毛周期を無視した施術では十分な効果を得るのは難しく、通う回数が増えてしまいます。
脱毛の間隔は2回目は初回から4週間以上
3回目以降は前回の施術から8週間以上空けてください。
※ヒゲ脱毛に関しては、2週間から4週間ごとの施術をお勧めしております。
毛周期が早いため、また、ホルモンの影響で修復機能が働くため、修復前に次の施術を受けるのが効果的です。
<顔>
顔のムダ毛は色が薄くて細い産毛がほとんどです。メラニンが少ないことからレーザーの反応は薄く、医療脱毛の効果が実感できるまでには施術回数が多くなります。
<ワキ>
ワキは、比較的太くて色の濃いムダ毛であることが多いため、医療脱毛の効果を実感しやすい部位でもあります。3回ほどの施術でムダ毛が減っていると感じられるほどで、5~6回程度で自己処理が不要なレベルになることが多いでしょう。
<腕・脚・ボディ>
腕や脚もムダ毛が多い部位ですが、自己処理が不要になるまでには5~6回の施術が必要です。背中などのボディも、同じ程度の回数が必要とされています。
<Vライン>
最近は増加傾向にあるVラインの脱毛は、毛の密度や濃さ、色など、個人差が大きい部位でもありますが、平均的な施術回数は5〜6回とされています。
<I・Oライン>
I・Oラインの平均的な施術回数は8〜10回とされていますが、I・Oラインは黒ずみが多く、敏感な部分のため痛みを強く感じやすい傾向があります。
医療レーザー脱毛のよくあるQ&A
Q:脱毛レーザー(GentleLase Pro)の安全性は?
A:当クリニックの脱毛レーザーは、米国FDA(米国食品医薬品局)の許可及び日本の厚生労働省の医療承認を受けたキャンデラ社アレキサンドライトレーザーGentleLase Proを使用しています。
GentleLase Proは、レーザー照射直前に冷却ガス噴射され、表皮を保護しレーザー光による痛みを和らげる機能を備えたレーザーです。このシステムは特許を取得しており、冷却ガスの照射時間や、レーザー照射時間はレーザーの毛根までの熱伝導を考慮して照射設定をコントロールされています。
Q:レーザー脱毛は痛いですか?
A:部位や個人差はありますが、輪ゴムを弾いたような感覚がある程度です。
GentleLase Proは冷却ガスが噴射され、患部を瞬時に冷却しますので痛みも軽減されます。
※痛みが我慢できない場合は麻酔テープや麻酔クリームを使用することもありますのでご相談ください。
Q:レーザーを照射した後は痛いですか?
A:痛みは照射の瞬間に感じるもので、継続するような痛みではありません。
人によっては少しヒリヒリした感じが残る方もいますが、時間の経過とともに治まります。
ヒリヒリ感・痛みが増強するようなケースがあればご連絡下さい。
Q:入浴は可能ですか?
A:当日はシャワー浴のみとしてください。当日は患部を強くこすらないで、泡立てた石鹸で
洗うようにしてください。
Q:何歳でも脱毛は可能ですか?
A:脱毛自体は可能です。実際に疾患により乳幼児に脱毛の治療を行うケースもあります。
しかしながら、以下のようなリスクが成人の脱毛治療と比べてあります。
①第二次成長期が終わるまでは、身体が成長しているので脱毛治療をうけても、その後毛が生えてくる可能性があり、満足のいく脱毛効果を得ることのできないケースが長期的な視点でみてある
②子供の肌の角質層は、大人の1/2~1/3程。大人よりも角質層が薄いので、大人よりも肌トラブルをおこしやすい
③学童期の子供の場合は日光の下で過ごす時間も長いので、日焼けをしやすい。
④子供の性格によっては、日焼け予防を行えない事もある。
※また未成年の場合は親の承諾書が必要です。倫理上の問題もあるのでご本人・親御さんの双方の同意のもとで治療を開始してください。
Q:妊娠中・授乳中でもレーザー脱毛できますか?
A:レーザーがどのように、母体や胎児に影響するかがはっきり解明されていない為オススメはできません。
ホルモンバランスが変化することで肌が敏感になり、妊娠前よりも肌トラブルを
起こしやすかったり、痛みを感じやすくなったりすることが要因です。妊娠中は精神的にも不安定になりやすく、普通ならば気にならないことも神経質になりがちです。稀にホルモンの関係で妊娠中から産後、一時的に毛が濃くなったり増えたりする方もいらっしゃいます。
できればご出産後、心身共に気持ちが落ち着かれてからの脱毛をお勧め致します。
Q:アトピー体質ですが、レーザー脱毛は可能ですか?
A:肌の状態を診断する必要がありますが、自己処理に比べレーザー脱毛の方がより
安全に脱毛を行う事が出来ます。特にアトピー性皮膚炎の場合は、カミソリ・ワックスなど自己処理をするとお肌を傷つけてしまうのでレーザー脱毛をおすすめします。ただし、
炎症が強く出ている部位や色素沈着が強い部位にはレーザーを照射できない場合があります。
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