
2025年も残すところあと2日となりました!
今年1年はクリニックにとっても、自分にとっても、「激動」の一年だったと思います。
だからこそ、大変意味のある重要な年になったように感じます。
反省や来年に繋げる意味もこめて、今年1年を振り返ってみたいと思います。
年始:クリニック移転の発表!
年始一発目のニュースとして「クリニック移転」をブログで発表しました。「新規開業から2年半しか経っていないのに・・」と色々お声をいただいたりもしましたが、場所や患者様の数、スタッフの数、今後のクリニックの目標など、様々な面から考えて「今しかない」と感じたので、決行しました。
最初は5月の連休明けと思って動いていましたが、工事が予定以上に長引き、結果2ヶ月も遅れた7月1日開院となりました。
振り返って考えると、スタッフには本当に大きな負担をかけてしまいました。チームワーク抜群のうちのスタッフですが、移転の前後では流石に負荷が大きく、しんどい思いをさせたと思います。移転という大きな壁を乗り越えた今のスタッフはさらにチームの絆も強くなっているように感じます。スタッフの皆様、本当にありがとう。
移転に際して患者様にも多大なるご迷惑をおかけいたしました。移転前後の混沌としたクリニックの内情や、移転後の一時的な導線の錯乱は、患者様にも伝わっていたかもしれません。今は新テナントにも業務・スタッフとも馴染み、前テナントでの業務の質よりさらに向上した接遇で、患者様をお迎えできていると感じます。クリニックに通い続けていただいている皆様、本当にありがとうございます。感謝しかありません。
移転した結果、自分にとっては想像以上の効果があったと感じています。
内装は岐阜の「UDA建築設計」の西村さんにお願いしました。

「移転するならこの設計さんに」と以前からクリニック内装の設計をみて憧れていた設計事務所でした。
クリニック内装の検討は2回目です。今回決めていたことは「とにかく自分の感性や要望は減らし、プロを信じて任せる」という点でした。
当然業務の導線や部屋割り、必要な要素は要望として最初にお伝えし、それ以降の内装などについてはなるべく口を出さないようにと心がけました。
家やテナント内装を考えると、ついつい「自分の要望」をデザイナーさんに押し付けてしまいがちです。
あれもしたい、これもしたい。いろいろ素人が詰め込むと、結果出来上がるのは統一感のないものになってしまうのではと・・。
自分も形成外科や美容の手術をやるので、「創造する」という作業にはこだわりがあります。
同じではないかもしれませんが、「作品を創る」という作業はプロを信頼して任せるというのが、結果良いものにつながるからです。
内装に関しては自分は素人、プロに任せるのが最善です。

結果として完成したクリニックは、ため息が出るほど綺麗で自分の好みにあっており、毎日クリニックに出勤するたびに「脳の一部がくすぐられる」ような心地よい感覚になる(表現あっているのかな・・・)スペースとなりました。クリニック自体から毎日パワーをもらっているようです。本当にテナント移転してよかったと感じています。UDA建築の皆様、デザイナーの西村さん、本当にありがとうございます。
3月:岡本先生が常勤医師に!
3月から非常勤できてもらっていた岡本かよ先生に常勤医師になっていただけました。移転も岡本先生常勤での2名体制を想定して部屋割りなどを考えました。3月から当院はかなりパワーアップし、岡本先生のおかげで移転前後で業務量も跳ね上がりました。スタッフはさぞ大変だったと思います。

おかげさまで、クリニックは男性医師(自分)と女性医師(岡本先生)という、絶妙なバランスの診療体制となりました。形成外科、美容診療は相談内容が繊細であり、女性医師の常勤体制というのは患者様にとっても大きな安心につながっています。さらに「超やさしい」先生ですので、岡本先生をご指名される患者様もどんどん増えており、本当に助かっています。
岡本先生は大変アクティブで、かつ柔軟性がある思考をされているので、一緒に仕事をさせていただいているこちらが「まったく心配にならない」タイプの先生です。これも表現があっているのかわかりませんが、「なんでも任せられる」という意味に近いです。自分にとってはちょっとニュアンスが違うんですけどね。
僕自身、病的なくらい「心配性」なんです。いろんなことを「石橋たたいて渡る」性格で。
だからこそ形成外科は向いていると思っていますが、その自分が「まったく心配にならない」というのは奇跡的なことなんです。最近では岡本先生にクリニックを任せて、自分は休みをとって歯医者に行ってみたり、新規スタッフの面談を外のカフェでやってみたり。クリニック立ち上げからずっと一人で「休んではいけない」状況と戦ってきたので、岡本先生に任せて別のことができるというのは、本当に革命的なことです。
現在2名で大変しっかりした診療体制が築けていると実感します。岡本先生、本当にありがとうございます。
6 月〜7月:クリニック引越し→移転オープン!
6月末、1週間のお休みでクリニックの引越し、移転先の調整、そして内覧会を経て7月1日より新規オープンとなりました。
たった1週間の移転引越し。具体的には2日で物の移動を完了させ、4日で内部の再配置、レイアウト調整、導線の確認を行い、1日内覧会、そして業務再開。
・・・・いま文字に書いただけでも「無謀なんじゃないか」と感じますね。終わったから言えますが、本当にスタッフの皆様、関わっていただけました業者の皆様、ありがとうございました。このスケジュールでトラブルなく移転オープンできたことはすごいと思います。

これまでフラットな1フロアでの診療が1Fと2Fの立体的な患者導線になることが大きな違いとなりました。またそのことも影響し、「スタッフの動きが見えない」ということが、体制作りにも大きく作用してきました。結果として、看護師のチームには「主任・副主任」を配置し、医療事務のチームにも「主任・副主任」を配置、幹部5名でピラミッド体制を作り、スタッフの意見を聴取できるように、見えない仕事をちゃんと評価できるように、スタッフのケアにも新しい方式を取り入れました。
移転してから想像していなかった要素に新しく気がつくことも多く、本当に勉強になりました。まだまだ新しいクリニックはポテンシャルを秘めています。ハードとソフトが共鳴しあって、良い結果が生まれていくので、ここから2026年、さらにチームワークを磨いて、患者様の満足度を高めていけるように対応していきたいと思います。
8月:訪問看護ステーションはれのわ 始動!
クリニック移転後のテナントを利用して、訪問看護ステーションはれのわを、同法人下に開設立ち上げました。

もともと自分の専門領域は「難治性潰瘍・褥瘡」であり、開業する前の勤務医の時代には重症虚血肢や、鬱滞性潰瘍、重度褥瘡の入院治療を積極的に対応していました。開業してからもできる限り対応していましたが、やはり入院して安静とることが基本治療になる病態でもあり、クリニックでは限界がありました。
「移転後のテナントで何をするのか」考えた結果が「訪問看護での在宅難治性潰瘍の治療」という方向性でした。
訪問看護を立ち上げ、週1回カンファレンスを継続しながら、地域のニーズを探っていたところ「訪問フットケア」の領域も一定のニーズがあることがわかってきました。
【在宅難治性潰瘍&在宅フットケア】
この2つを軸に、訪問看護での在宅治療をクリニックの難治性潰瘍治療とリンクさせて、発展させていくつもりです。
年末12月には寒くなり血流が悪くなりがちなことや、年末なので病院を潰瘍があるまま退院する方など、難治性潰瘍の領域にとっては患者様が大変困る時期です。
予想通りでしたが、難治性潰瘍の特指示対応の患者様が多数来院され、訪問看護のスタッフには年末年始も返上で対応してもらうことになりました。
本当にお疲れ様です。当法人としても地域医療へ貢献できていることを実感しております。
新クリニックから「シン・クリニック」へ!
すでにクリニック移転して半年がすぎました。・・・・もう半年。。時間が経つのがあっという間です。
やっと新クリニックの動かし方に慣れてきたところです。ここからが「真(シン)」のなかにし形成外科クリニックに成長していきたいと思います。
僕自身、形成外科魂のかたまりみたいな思考回路をしています。形成外科が天職だと本気で感じています。
「内容、質、結果、スタッフ、接遇、医師、どこをとってもこだわりの塊にしていきたい」
形成外科は「こだわり」の極みに位置するような職業です。病院の1診療科としての形成外科のスタイルもあれば、「クリニック」としての形成外科はまた違った一面があります。
自分が納得できるような「こだわり」のクリニックに仕上げていくために、箱となる内装があり、そこで働くスタッフがいて、来院していただける患者様がいる。
舞台は整った感じがします。ここから、みんなで作っていく「満足」という形のない作品を、クリニックからどんどん生み出していければとても幸せです。
奈良県生駒市の小さな商店街の一角ですが、地域の方を中心に、当院に来院していただける方、当院に関わっていただける方に「満足」していただけることを目指して、これからさらなる進化をしていきたいと思っています。
「こだわり」に終わりはありません。新しい考えが、さらに新しい行動や活力を生んでくれます。
いろんな方によく「休まなくで大丈夫?」と言われますが、「こだわりを新しい形に変えていく」ことが自分にとってのエネルギーなので、しばらく自分の思うがままに突き進んでいこうと思います。当然体力は落ちてきているので、体調にも「こだわり」、安定して長く活動できるように自分にも配慮したいと思います。

取り留めのない文章になりましたが、2025年も終わります。みなさま、本当にありがとうございました!
2026年もどうぞ「なかにし形成外科クリニック」をよろしくお願いいたします!









