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今回は、両頬にADM(後天性真皮メラノサイトーシス)が目立つ典型的な症例です。
ADMは“真皮の深いところ”にメラノサイトが存在するため、一般的なシミより治療が難しく、
「他院で改善しなかった…」という方が多いのも事実です。
ですが、適切な順番で、波長をきちんと使い分けながら攻めていくと、しっかり改善できます。
当院では、この“治療の順番設計”をとても大切にしています。
① まずはフォトフェイシャル+ケアシスで表層をクリアにする
ADMが主訴でも、いきなり深部レーザーには入りません。
理由はシンプルで、表層のくすみ・紫外線ジミが邪魔をして、深部までレーザーが届きにくいから。
そこでまずはフォトフェイシャル1回を全顔照射。
肌全体が明るくなり、全体のトーンアップが起きることで、
「本当に照射したいADMの深部まで光が入りやすい状態」をつくります。
ここでケアシスを組み合わせ、炎症を抑えながら肌の回復力も底上げします。
フォト後のケアシスは“治療の持ち上げ役”としてかなり相性が良いです。
② その後、フルショットピコ+ケアシスを3回で中間層〜深部へアプローチ
ADMは深さが個人差大。その深さを診察で見極めながら波長を切り替えるのが重要です。
まずは532nm(緑)で中間層を中心にピコスポット+トーニング+フラクショナルの総合治療。
この段階でADMがかなり薄くなり、肌全体の質感が変わってきます。
“シミ治療だけでなく、肌そのものがきれいに見えるようになる”のがピコの魅力です。
ここまででADMの浅い層はほぼ整理され、いよいよ“深部の本丸だけ”が残ります。
③ 深部だけになった段階で、730nmに変更して一気に仕留める
深部にあるADMには730nm(赤外領域)がとても有効。
ここで強めにスタッキング照射を行い、
「深部のメラノサイトだけを狙う」精密な治療に移ります。
この“532 → 730への切り替え”こそがADM治療の要。
フォトだけではここまでの改善はまず難しく、
ピコウェイの2波長を使い分けるメリットが最大限生きるポイントです。
④ さらに、安全性を高めるためのケアも徹底
ADM治療では、照射後の色素沈着(PIH)が起きやすい方もいます。
当院では以下のようにリスク管理も丁寧に行っています。
・定期的な医師診察で色味をチェック
・少しでもPIHの気配があれば即ハイドロキノン併用
・内服(ビタミンC+トラネキサム酸)は積極的に推奨
・ケアシスで炎症を抑えながら治療を進める
この“予防しながら攻める治療”によって、より安全に、確実に改善へ導きます。

After ではADMがしっかり改善。肌の透明感も段違い。
今回の症例でも、
・ADMが大きく薄くなる
・頬全体が明るくトーンアップ
・凹凸が減り、つるっとした質感に
といった変化が見られています。
「ADMって本当に治るの?」
「他でレーザーをしたけど変わらなかった…」
という方こそ、一度ご相談ください。
肌の状態を見て、
“あなたに最適な順番”で最短ルートの治療プランを提案します。
難しいADMでも、正しく治療すればここまで改善できます。
治療内容:フォトフェイシャル+フルショットピコ
料金:フォト19,800円(税込)/ピコ49,500円(税込)
リスク:疼痛、痂皮、色素沈着、かゆみ、色素脱失
気になる方はお気軽にご相談ください。









