ほくろ・イボ
ほくろ・イボ
「ほくろ」は良性の皮膚腫瘍の1種です。医学的には色素細胞性母斑や母斑細胞母斑などと呼ばれます。生まれつき存在するものもあれば、成長過程で生じて大きくなってくるものもあります。
ほくろも成長していきます。最初は小さくても年々サイズが大きくなっていきます。大きくなる速度は比較的ゆっくりなことが多いので、気になるなら切除も含めてご相談ください。中には悪性の皮膚がんであることもありますので、診察の上で治療方針を決定させていただきます。
ほくろが生じるのに特に原因はありません。生まれつき存在するものや、おとなになってから徐々に大きくなってくるようなものなど様々です。
特に食べ物や生活習慣が原因で増えてしまうようなことはありません。
ほくろ・脂漏性角化症は良性のできものですので、基本的には無治療で構いません。ただ見た目が気になる場合や、がんの可能性がある場合には手術によって切除するという方法で治療が可能です。小さいものであれば炭酸ガスレーザーによる蒸散で削り取る治療も可能です。
炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を用いて、ほくろ・脂漏性角化症を含めてすべて削り取るように蒸散します。ほくろの場合は小さい腫瘤が対象になります。大きいものは手術切除のほうが綺麗に仕上がります。
術前 CO2レーザー後4か月
治療内容:脂漏性角化症のCO2レーザー削除(自費)
腫瘍の範囲を局所麻酔したうえでCO2レーザーにて蒸散・削除しています。
費用:自費 1か所5mmまで7000円(1mm増加につき+1,000円)
写真の症例は15mm 17,000円
治療の主なリスク・副作用:同部位に傷跡が残る。施術1-2か月は炎症後色素沈着が残存。
メスを用いてホクロ・脂漏性角化症の領域を一塊に切除し、縫合閉鎖を行います。
顔面の皮膚腫瘍は、美容的な観点だけでなく、健康面からも早期の対応が求められます。
当院では、機能面を損なわず、美しい仕上がりを追求した治療を提供しています。
Before
術前の写真です。右頬に約1cm程度の隆起性の皮膚腫瘍が確認されます。この腫瘍は、数か月の間に隆起・拡大が見られたため、患者様がご来院されました。
After
術後7か月の写真です。手術後の瘢痕はわずかに残るものの、ほとんど目立たない状態に仕上がっています。患者様にも大変ご満足いただけました。
診察と治療方針の決定
腫瘍の性質を診断し、手術の必要性を判断します。特に腫瘍が拡大している場合やサイズが大きい場合には、手術による摘出が推奨されます。切除した病変は病理検査に提出して確定診断を行います。
手術(紡錘形切除)
術後のケア
感染予防や傷跡のケアを徹底し、必要に応じてレーザー治療や外用薬を併用します。術後の経過観察も丁寧に行います。
手術の重要性
サイズが大きい腫瘍では、手術による切除が最適です。レーザー治療では、深部の腫瘍が残存したり、クレーター型の瘢痕が形成されるリスクがあるため、完全切除が可能な手術を推奨します。
美しい仕上がり
紡錘形切除と丁寧な縫合により、術後の傷跡を最小限に抑えることが可能です。真皮縫合と表層縫合を組み合わせることで、自然な仕上がりを実現します。
皮膚腫瘍は早期の治療が非常に重要です。
特に顔面の腫瘍は、機能的な影響だけでなく、美容的な影響も大きいため、適切な治療を受けることをお勧めします。大きな腫瘍の場合でも、丁寧な手術で傷跡を最小限に抑えることが可能ですので、お気軽にご相談ください。
(手術費用のみの費用です。実際は検査費用や麻酔、薬の費用などが付加されます。)
K005 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)
K006 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部以外)
術後の処置については、当院では患者様自己にて行えるように「翌日からの処置方法」について記載した説明書きを準備しています。看護師から処置の仕方について、内服や軟膏の使い方について説明を聞いていただき、帰宅となります。
抜糸は1週間くらいで行うことが大半です。関節にまたがる部分やよく動く部分については2週間くらいで行います。外来で麻酔はせずに糸だけ切って抜きます。よく「抜糸は痛いですか?麻酔はしないのですか?」と聞かれますが、抜糸はほとんど痛くないので、心配しないでいいと思います。少し引っ張られる感覚がありますが、子供さんでも泣かずに抜糸できることが多いです。
抜糸後は傷跡にテープを貼って固定してもらうことがあります。これは傷に直接かかる力を分散して、傷跡の広がりを抑えるためです。1週間位貼りっぱなしでもいいのですが、剥がれやすい部位の場合は2−3日ごとに交換してもらいます。部位によってはテーピングしない場合もあります。
治療内容:皮膚腫瘍切除術
紡錘形に切除し、真皮埋没縫合と表層の適合縫合を丁寧に施行しています。
費用:K005-2 露出部2−4cm 3,670点(3割負担:11,010円、2割負担 7,340円、1割負担3,670円)
治療の主なリスク・副作用:同部位に傷跡が残る。
治療内容:皮膚腫瘍切除術+CO2レーザー+HQコンシーラー
大きいものは切除して縫合処理、小さいものは後日CO2レーザー(自費)で削除しています。瘢痕はセルニューのHQコンシーラーを1か月使用し、色素沈着を薄くしています。
費用:K005-2 露出部2−4cm 3,670点(3割負担:11,010円、2割負担 7,340円、1割負担3,670円)
CO2レーザー削除(自費):1か所5mm未満7000円、2か所目以降1個5000円
CELLNEW+ HQコンシーラー:1本3,850円(税込)
治療の主なリスク・副作用:同部位に傷跡が残る。
術前 CO2レーザー後4か月
治療内容:脂漏性角化症のCO2レーザー削除(自費)
腫瘍の範囲を局所麻酔したうえでCO2レーザーにて蒸散・削除しています。
費用:自費 1か所5mmまで7000円(1mm増加につき+1,000円)
写真の症例は15mm 17,000円
治療の主なリスク・副作用:同部位に傷跡が残る。施術1-2か月は炎症後色素沈着が残存。
術前 CO2レーザー1か月後
治療内容:脂漏性角化症のCO2レーザー削除(自費)
腫瘍の範囲を局所麻酔したうえでCO2レーザーにて蒸散・削除しています。
費用:自費 1か所5mmまで7000円(1mm増加につき+1,000円)
写真の症例は15mm 17,000円
治療の主なリスク・副作用:同部位に傷跡が残る。施術1-2か月は炎症後色素沈着が残存。
術前
術後1か月
治療内容:皮膚腫瘍切除術
費用:皮膚腫瘍切除術(露出部 全部合算4㎝以上)長径4cm以上 4,360点(3割負担:13080円)
治療の主なリスク・副作用:疼痛、内出血、色素沈着、同部位に傷跡が残る。