眼瞼下垂(がんけんかすい)は、まぶたが重たく下がってしまうことで、視界が狭くなったり頭痛の原因になることがある症状です。
今回は、36歳女性の症例をご紹介します。
手術前はまぶたが開けづらく、車の運転時にも視界が狭いと感じられていたそうです。
また、慢性的な頭痛にもお悩みでした。
挙筋前転術の効果により、まぶたがしっかりと開くようになり、目元全体が明るく見えるようになりました。患者様の開瞼状態は非常に良好で、視界の改善により車の運転も楽になり、ひどかった頭痛も改善されています。
また、目頭切開の効果で、目元全体のバランスが整い、美しいラインができあがっています。術前と比べると、自然な仕上がりでありながらもはっきりとした目元に変化したことがわかります。
術前の状態
手術前の写真では、まぶたが重たく、開瞼が不十分な状態が見られます。
この患者様はもともと一重まぶたで、目元が開きにくく、運転時に上方の確認が難しかったり、頭痛に悩まされていました。
特にまぶたのたるみが強いため、視界が狭くなるという日常生活での不便があったようです。
手術方法:挙筋前転術+目頭切開
患者様の症状改善のため、挙筋前転術を選択しました。
挙筋前転術は眼瞼下垂の手術として、眼瞼挙筋(がんけんきょきん)を前方に移動させることで、まぶたの開きを改善する方法です。
この術式により、まぶたを持ち上げて視界を広げることができます。
また、今回の症例では目頭が狭く見えていたため、挙筋前転術と同時に目頭切開も行いました。
目頭切開により目の内側の幅が広がり、全体的な目元のバランスがより整った印象となりました。
目頭切開の実施について
目頭切開は、すべての眼瞼下垂の症例で必ずしも行うわけではありません。患者様の目元の形やバランスに合わせて判断されるため、必要な場合とそうでない場合があります。ご興味のある方は、外来受診時にぜひ医師にご相談ください。
まとめ
今回ご紹介した患者様のように、眼瞼下垂による不快な症状が改善されるとともに、見た目の美しさも向上するケースが多くあります。挙筋前転術は視界の改善だけでなく、目元の美しさもサポートする治療です。また、必要に応じて目頭切開を行うことで、よりバランスの良い目元を作ることができます。
眼瞼下垂や目元のたるみでお悩みの方は、ぜひ一度専門医にご相談いただき、最適な治療法を見つけてください。