ポテンツァを考える ~第2回Sチップ・ポテンツァ~|なかにし︎形成外科クリニック|近鉄生駒駅の形成外科・美容皮膚科

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ポテンツァを考える ~第2回Sチップ・ポテンツァ~|なかにし︎形成外科クリニック|近鉄生駒駅の形成外科・美容皮膚科

Sチップを使用したポテンツァの効能は以下の通りです。

  1. 皮脂腺の抑制:Sチップは25本針で肌にニードルを刺しながら、深部でラジオ波のバイポーラーモードによる焼灼を行います。皮脂腺が焼灼されて皮脂分泌がおされられることでニキビの改善が得られます。
  2. 毛穴縮小効果:Sチップで真皮層に熱エネルギーが入ることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の質感を改善します。弾力性が上がり、しわやハリ不足、毛穴の改善に効果的です。

  3. ニキビ跡や瘢痕の改善:針による微細な傷が自己治癒を促し、肌の再生を促進するため、ニキビ跡や瘢痕の改善に効果があります。

  4. 引き締め・リフトアップ:Sチップのラジオ波で皮膚の引き締め効果が得られ、たるみやリフトアップに効果的です。

  5. 安全性と短いダウンタイム:針を使った治療ではあるものの、Sチップは比較的ダメージが少なく、ダウンタイムが短いのが特徴です。

 

Sチップ・ポテンツァが良い適応となる病変・疾患

①多発性ニキビ

②毛穴の開大

③あから顔

④肝斑

 

Sチップ・ポテンツァの仕組みから効果を考える

少し太目のMハンドピースで先にSチップをつけて施術を行います。

当院ではSチップは25本針を使用しています。

16本針、49本針もありますが、25本針が最も扱いやすく、汎用性が高いので1択としています。

Sチップは先端の絶縁加工が左図のようになっており2か所でラジオ波による発熱が生じます。

そして重要なのは「バイポーラー」であること。

バイポーラーは、針と針の間で熱がしっかり生じて、その部位に高度な熱損傷を生じます。

この熱損傷で、皮脂腺が焼灼されてニキビの発生が抑えられるという施術です。また熱変性した部位にコラーゲンが増生され

毛穴が目立ちにくくなります。あまり強い熱傷になると、焼灼部位が拘縮を起こして逆効果になってしまうので、バイポーラーモードでは

あまり出力を上げすぎないのがポイントになります。

 

当院でのこだわりポイント

Sチップはプリセットの設定が非常に優秀です。特にマニュアルモードは使用していません。

 

RSCモードでLEVEL2-4を使います。500-700mJ/Pulseになります。

結構メーカープリセットが優秀なので、こちらはあえてマニュアルモードは使っていません。

Sチップのこだわりは「密にしっかり全顔照射すること」です。照射手順と重ね打ちをこだわっています。

下眼瞼からこめかみは0.5-1.0mmの深さで、Levelはやや抑えめの2で照射します。

1パス目は50%重ね打ち、2パス目は30%重ね打ちで対応しています。

頬から下顔面はやや深めの2-2.5mm程度の深さに針深度を設定します。

こちらも1パス目は50%重ね打ちで対応。Level4で施術します。

2パス目は30%程度の重ね打ちにして焼灼します。顔の大きさにもよりますので細かく

何ショット打つというところまでは決めていませんが、おおよそのショットの目安は設定しています。

額は針深度は1.0-1.5mm程度、Level3で施術します。

鼻は1-2パスともに50%重ね照射でしっかり打ちます。

針の深さは1.5-2.0程度、LEVEL 4です。

人中は痛みが出やすいので0.5-1.0mm程度にしてLevel2です。

そして最後に下顎、針は1.0mm、Level3で照射します。あまり強くすると熱傷になるので注意が必要です。

全て2パス終わった後、3パス目は「ニキビや毛穴が気になっているところ」、いわゆるお客様ごとのウィークポイントに対して

+50~100ショット程度追加照射を行います。「追い照射」が結構効きます。