
今回は、若年者の重症ニキビに対して、イソトレチノイン内服を中心に治療し、その後ピコフラクショナルを併用した症例をご紹介します。
治療前は額を中心に炎症性ニキビが多数みられ、赤みや凹凸も目立つ状態でした。
イソトレチノイン20mgを1か月、その後30mgを6か月内服し、新しいニキビを抑えたうえで、残存する赤み・凹凸に対してピコフラクショナルを1回施行しています。
1.重症ニキビでは「新しいニキビを止める」ことが最優先
重症ニキビでは、できているニキビだけをその都度治療していても、次々と新しい炎症が起こるとニキビ跡が増えてしまいます。
そのため当院では、まず新しいニキビをできにくくすることを重視します。
イソトレチノインは皮脂分泌を抑え、毛穴のつまりや炎症を改善することで、繰り返すニキビを大幅に減らすことが期待できる治療です。
今回の症例でも、約7か月の内服によって新規ニキビは大きく減少し、皮膚全体の赤みもかなり改善しました。
ただし、イソトレチノインは乾燥、肝機能・脂質への影響などの副作用があり、特に妊娠に関して厳格な注意が必要です。医師の診察・管理のもとで使用する必要があります。
2.ニキビが落ち着いた後は、赤みや凹凸を治療します
ニキビそのものが改善しても、炎症後の赤みや色素沈着、クレーター状の凹凸が残ることがあります。
ここからは「ニキビ治療」ではなく、ニキビ跡治療の段階になります。
今回の症例では、イソトレチノイン終了後にピコフラクショナルを1回行いました。
ピコフラクショナルは皮膚に微細な刺激を与えることで、肌の再構築を促し、ニキビ跡の凹凸や肌質改善を目指す治療です。
今回も1回の施術後に、残存していた赤みや細かな凹凸がさらに目立ちにくくなっています。
凹凸が強い場合には、状態に応じてポテンツァなどの治療を組み合わせることもあります。
3.重症ニキビは「ニキビ→赤み→凹凸」の順番で治療する
重症ニキビ治療で重要なのは、すべてを同時に治そうとしないことです。
まず新しいニキビを抑え、その後に赤みや色素沈着、最後に凹凸を治療する。
この順番で治療を組み立てることで、効率よく肌全体の改善を目指すことができます。
今回の症例も、
イソトレチノインで新規ニキビを抑える
→ 炎症・赤みが改善
→ ピコフラクショナルで残った凹凸を治療
という流れで治療しています。
塗り薬や一般的なニキビ治療を続けても何度も再発する方や、ニキビ跡が増えてきている方は、治療方法そのものを見直すことも重要です。
当院では、現在のニキビの状態だけでなく、赤み・色素沈着・凹凸まで含めて治療計画をご提案しています。
※治療効果には個人差があります。
※イソトレチノインは国内未承認医薬品です。
※症例写真は患者様の同意を得て掲載しています。

治療内容: アクネトレント内服療法(イソトレチノイン)20mg 1カ月内服 30mg 6カ月内服
費用:
20mg 1カ月 17,490円(税込)イソトレチノイン20㎎+採血+再診料
30mg 1カ月 27,060円(税込)イソトレチノイン30㎎+採血+再診料
治療の主なリスク・副作用:皮膚や粘膜の乾燥、頭痛、発疹、肝機能異常、コレステロール値上昇、めまい、吐気、流産・奇形児のリスク
治療内容:ピコウェイ
費用:ピコフラクショナル 1064nm & 532nm 27,500円(税込)/回
治療の主なリスク・副作用:照射時の疼痛、反応性の痂皮形成、色素沈着、かゆみ、色素脱失








